つらぽよいsecure boot
つらぽよAdvent Calendarにネタを提供したわけでも何でもないんだけど
自宅のデスクトップPCが壊れた。具体的に言うと、HDDがクラッシュした。
もうちょっと正確に言うと、動作真っ最中に子供がぶつかって倒してしまった。
昔のHDDと比べると、あのカツーン、って音がかなりささやかだけど、ありがちなあの音を立てて起動しない現象になった。
PC自体はLenovoのやっすいやつ(H520S)である。キーボードとか、スピーカーとか、こまいパーツコミコミで4万円とかしなかった。Core i5でWindows7が載ってた。
でも、我が家では結構ハイスペックマシンである。
どうしようか悩んだ。なぜか換装用のHDDはあった。SATA-II出だしの頃のやつで遅いけど、容量300Gとかあるので、デスクトップ機としては問題ない。Lenovoにはリカバリディスクを送ってくれるサービスがあるらしい。このHDDとリカバリディスクでハッピーになれそう。。。なわけなかった。7000円払う必要があるし、なによりLenovoの窓口自体が年末年始で休業中だ。
あー、じゃー、Linuxとかでいいじゃん。
Ubuntuのインストールディスクを手持ちのネットブックで焼いて、インストールしたら、無事インストールできた。さすが!余裕じゃないですか。いつもVMPlayerでやってるのと同じじゃん!
と思ってインストール後にPCを再起動したら、
Error1962:No operating system found.
ありー、なんかやり方まずかったかな。。。。
起動ディスクを別途作って起動しようとしても、全然起動しない。
ググってみると
Amazon.com: Customer Reviews: Lenovo H520s Desktop
Linux起動がうまく行かない、というような阿鼻叫喚の嵐。
集めた情報をだいたいかいつまんでまとめてみると
- 一部のLenovoのUEFI系マシンはsecure bootという仕組みがあり、Windows8が立ち上がるにはこれが必要である。
- 上記の仕組みを持つハードウェア環境でUbuntuなどの非正規OSはsecure bootにより起動を阻害される。RHELやFedoraの一部は正規の認証を受けているものがあるが、それ以外はsecure bootをOFFにしないと起動しない。
なるほど、secure bootをOFFにする必要があるのね、、、どうりで立ち上がらなかったわけだ。
と思い、BIOSのメニューを探してみたが、
secure bootに関するメニューすらない。。。。
マジか、、、同じ機種名の中でもOFFにできないモデルっぽい。
それでも、secureのまま、dual bootに成功している例はあるらしい。でも、逆に言うとdual bootの例しかない。どうも、Windowsのローダーを踏み台にして立ち上がるのは可能だが、それ以外はダメ、という感じらしい。(多分。たぶんね。)
つまり、WindowsのEFIローダーを書いておいて、起動シーケンスを横から頂戴すればいいのね!?
…いや、それやったら普通にリカバリディスク注文するし!
まー、どうしようかさんざん悩んだ挙句、Ubuntuのインストールディスクが起動していたのを思い出した。外部ブートはできるけど、光学ドライブのISOイメージだけってことっぽいんだよな。。。USBからも立ち上がんなかったし。
で、試しに、UbuntuのインストールディスクのgrubからHDD上のgrub.cfgを読み込んでみると、嘘のようにすんなりインストール後のHDDからシステムが起動した。
そういうわけで、当面、光学ドライブを踏み台にして起動する方向になりそうです。
なんだか変な感じではあります。
現時点ではUbuntuのインストールディスクを使っていますが、めんどいしアホいので、そのうちもっと小さなisoイメージ作ろうかなと思っています。
他にいい方法ないのかな。
正直、secure bootなるものにこういう風にいじめられるとは、なにか数奇な関係があるのかもしれません。